2009年12月3日木曜日

平山画伯


日本画家の平山郁夫画伯が逝去されました。

若いころ、広島で被爆し、ご本人は助かったものの、大勢の亡くなった人たちに対し、自分は生かされていると考え、祈りにも似た~ 宗教を題材にした絵が多く、最後まで静かな品のいい画風で見る人を魅了しました。

東京芸術大学の学長を2度にわたって務められ、若く優秀な後輩を何人も育て上げたことも、特筆すべきことです。

そのせいか、一見すると学者タイプの品のいい方で~~ 芸術家というより教育者としての印象のほうが強かったように思われます。

シルクロードをテーマに、何度も中国を訪れ、砂漠を渡るラクダの隊商を描いたり~~ 日本のみならず、アジアの文化にも大きな影響を与え、広い視野を持って考えることのできる方でした。

品のいい画風の中にも、独自の強さを表現した大好きな平山画伯がいなくなってしまい~~ 本当に残念です。

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